岩村田の民話「お舟さま」祇園祭おこり | 佐久鯉元祖/佐久ホテル/天然温泉

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2015.05.28

岩村田の民話「お舟さま」祇園祭おこり


むかしむかし、岩村田に大井城というお城がありました。

お城の若いお殿様は、「舟」という名前の女性と結婚しました。

しかし舟は自分の顔が獅子に似てると言われとても悲しがりました。

そして舟は七月十七日に大井城近くの崖の岩の上から、真下に流れる湯川に向かって飛び降り自殺をしてしまいました。

ところで舟は、飛び降りる直前に
「私の命と引替えに岩村田で流行しているはやりやまいが消えますように」と神様に祈っていました。

そこで神様は、舟を美しい白鷺に変身をさせてくれました。

舟は白鷺になって大空に向かって飛んでいったそうです。

舟が飛び降りた岩は、やがて獅子の姿に変わり「獅子岩」と呼ばれるようになりました。

また舟が飛び込んだ湯川の淵を「お舟が淵」と呼ぶようになりました。


そしてお舟が淵には、美しい顔をした若い女性の遺体があったといいます。

舟の魂は白鷺になり、遺体は美しい顔になったそうです。

ところで舟の実家は軽井沢にありました。

その実家の近くから突如大きな石がごろごろと湯川を流れ出し、お舟が淵まで流れて来ました。

この岩は舟の死を悲しんで川を下ってきたのだそうです。

やがてこの石は、お舟石と呼ばれるようになりました。

また近くには立石(たていし)という巨岩があり、それは舟の遺体が固まったもので、

これを踏むと毛髪が抜けてしまうそうです。

舟の命日の七月十七日の夜には、この石が悲しげに泣くのだそうです。

ところでこの淵の下流で舟の着物が発見されました。

舟が常に着ていた着物だったので、この周辺をツネギとよぶようになりました。

それからお舟が淵の一帯は岩村田の割本というお宅が代々自分の土地として守ってきました。

割本の家では今でも舟の慰霊の祭を行っています。ところで舟が亡くなってから、岩村田で流行していた病気がおさまりました。

そこで町の人達は、舟の命日に供養するために祇園祭を行うようになりました。

荒宿には獅子の面や白鷺や神輿を祀り、賑やかに祇園祭を行うようになりました。

なお、白鷺を祀る場所から大井城へ向かう道を「鷺小路」と呼んで舟を偲んでいます。

■写真は祇園祭の時の「おふねかざり」です。

獅子顔をした姫の像、

この屋台には10mほどの長い棒が立てられ、その先にシラサギの人形をかざります。

シラサギの頭は、北東(獅子岩や御舟ケ淵方面)へ向けて安置します。


 

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