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なぜうちにはお金が無いのか?…【今だけ】がこれだけ危険な理由

2021.02.21

このところ、深刻な家計状況で相談にこられる方が急増しています。
住宅、車、お子さんの教育、食費、通信費、税金……
物価水準はここ30年ほぼ横ばいですが、所得は増えず、社会保険や消費税など強制的に出ていくものは増える一方。
ましてやこの超低金利時代。
預金大好き日本人、今や銀行や郵便局に単にお金を預けるだけで資産は増えません。
以前老後2000万円問題がクローズアップされましたが、働き盛り世代にとっては『老後』どころじゃない『今この瞬間』が問題、そんな家庭も多いと感じます。

だからといって。
今だけ、今日だけ何とかやり過ごせばよいのでしょうか?

「オレは明日死ぬかもしれないから、我慢なんかしない。やりたいことをして、欲しいものを買って、食べたいものをお腹いっぱい食べる!」
目の前の現金。今の自分のための消費、快楽、金儲け、その瞬間、消費だけの毎日の連続。


これでは超高齢化社会を健やかに生き抜くことはできません……
皆さん分かりますよね。

では、この苦しい生活の中で、何をしたらよいのでしょうか?



それは【未来への投資】つまり【長期積立投資】です。
今すぐではなく、未来のお金の価値を見る、ということ。

先にお伝えしておきますが、投資とはギャンブルのことではありません。
あくまでも長期での資産形成を目指すものです。

体に例えると、夕飯に背油たっぷりのとんこつラーメンが食べたいけど、10年20年後生活習慣病に苦しむかもしれない自分の体を考えて、野菜サラダを選ぶ、みたいなことです。

え?ちょっと違います??


皆さんもご存じかと思いますが、アメリカの代表的な株価指数S&P500、1990年末時点では330.22でしたが、2020年末には3,756.07で11.37倍直近では3906.71でなんと11.83倍にもなっています。
例えばもし30年前、S&Pに連動する投資信託などを買っていたら、分かりやすい単純計算で100万円が11倍以上になっていた、ということです。

株式などへの投資は1~2年の短期ではリスク大ですが、5~10年それ以上、長期スパンで、世界経済成長などを鑑みれば、安心確実に資産形成は叶うのです。

お金は使えば(消費すれば)ゼロ、預金すればそのままの価値(物価上昇なら価値低下)、投資すれば複利効果により長期間で大きな利息がもたらされます。


たとえ1日500円でもいいのです。

今月少し多めにもらった残業代、コロナ禍で飲み会や外食がない分浮いた交際費、思いとどまった衝動買い分…
名目はなんでもかまいません。とにかくわずかでも積立投資にお金を向けてください!
時間を味方につけるのです。

1日300円程度つまり月に1万円、年間12万円を年利5%でコツコツ積立投資し運用した場合、複利計算すると
・10年後には120万円が約150万円に!
・20年後には240万円が約410万円に!

なります。

「雨だれ石をうがつ」※軒下から落ちるわずかな雨だれでも、長い時間同じところに落ち続ければ、ついには固い岩に穴をもあけることになる
そして、ありふれた言葉ですが「継続は力なり」


あれこれと言い訳をせず、結果を急がず。
行動を先延ばしにしたら。時は瞬く間に過ぎ、戻りません。
考えを変えて、10年後の自分から今を見てください。
“今だけ”…で後悔しないように。

この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナー竹内 かおる

長野県上田市在住ファイナンシャルプランナーです。詳細はこちらから

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