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話題の映画『閉鎖病棟』監督舞台挨拶に行ってきました(佐久アムシネマ)。

2019.11.05

最近ありがたくも我が編集部、色々なところからPRESSとして声をかけて(取材依頼)頂くことが多くなりました。大変ありがたい限りです。

今回は、今話題の映画「閉鎖病棟 それぞれの朝」(公式HPはこちらから)の公開記念イベントとして、佐久インターチェンジ近くの佐久アムシネマで平山秀幸監督がいらっしゃる舞台挨拶があるというので、早速伺ってまいりました。

ちなみにどうして長野県佐久市で? とお思いになる方もいらっしゃると思いますが、今回この映画の撮影の中心舞台となったのが、お隣の小諸市にある「小諸高原病院」(出演者、スタッフの宿泊先は上田市だったということです)。撮影場所から一番近くの上映映画館が「佐久アムシネマ」さんとなっております。






この「閉鎖病棟 それぞれの朝」について簡単に触れさせて頂くと、
・山本周五郎賞受賞作90万部の大ベストセラー小説(著者:帚木 蓬生)初の映画化。
・笑福亭鶴瓶の10年ぶりの主演作。
・人気若手俳優(女優)綾野剛、小松菜奈の共演。
と話題満載となっており、公開前から映画ファンの間で注目を集めていたようです。
(鶴瓶さんの出演にあっては、3年前に監督自らが長ーいラブレターを書いて口説いたとおっしゃられておりました。)

個人的には、私がいつも行く「やき鳥屋」でカウンター越しに女将さん(60代前半)に、今度「閉鎖病棟」の舞台挨拶見に行くとチラッと話をしたら、「うわ~~、私、その映画見たかったのぉぉぉ!いつ? もうやってるの? いつから?」と、いつもはあんまりまともに注文でさえ聞いてくれないのに、その日はやや興奮ぎみに、がぶりつきの好対応。

また当日、チケット売り場のあたりをウロウロしていると、いつもお世話になっている近所の叔母さん(60代後半)に偶然会って本人曰く「今日、本当は南木さん(地元出身の作家:南木圭士さん)の映画を見に来たんだけど、まだしばらくやっているようだし、・・・いいの、いいの(シルバー割引の対象にならないけど)閉鎖病棟の方、見ることにしちゃったの!」とちょっとはしゃいだ様子。

2つの偶然が重なり、この映画の人気度を身をもって実感しながらの入館となります。

そして、私も厳かに鑑賞させて頂きました。





・・・ネタバレになってもいけないので、内容についての言及は避けさせて頂きますが、

うーーーん、最近忘れていた感情が蘇ると言いますか、なんだか「心がとても痛い」です。
小説が書かれた時代を再現しているせいで「ちょっと昔の日本」みたいな感じもあるんですが、そういった雰囲気とか寂しさが後押ししているところもあるんですが、とても心が揺さぶられます(どうにかしたいけど、どうにもできない感じってこんな感じなんだろうなあ)。
つまりは王道中の王道「映画らしい映画」という感想です。

もうちょっと詳しく解説すると、
・「心が揺さぶられる」=どの出演者の方もとても演技がうまいので、問題なくストーリーに集中できました。
・「もの悲しい」=我が故郷周辺の景色を(映画用に)寂しくも、ただしっかりと美しく撮って頂いておりました。
・「心が痛い」=映画独特の簡単に言葉にできない感情が沸き上がります。

どの出演者さんもよかったのですが私的には、看護師長役の小林聡美さんの演技にがっつりハマりました~。舞台挨拶で平山監督があえて「患者さんに優しくしないで」とお願いしたとおっしゃっていたのですが、その演出通りに、院内での存在感、患者さんとの距離の取り方、感情を抑えたセリフ回し、そして綾野剛さん演じるチュウさんと別れるときの決めセリフ、震えるくらい良かったです。

1つ、たった1つだけちょっと気になったのは、用意されていたセットの机や出演者の方が着ていた洋服がほぼピカピカだったこと、、、ですかね(ただ綾野剛さんとか小松菜奈さんに薄汚れた服は着せられないですよね)。

ちょっとほっとするエンディングを迎え、上演終了後ほどなくして今回のメインイベント、平山秀幸監督の舞台挨拶がありました。





撮影にあたっての裏話など色々お話頂いたのですが、何よりも心に残ったの以下のお言葉とそのお人柄。

「今回の映画の中で公園でのシーンがあったと思うのですが、あのシーンのために私たちも、ずっと千曲川添いをロケハンしたんですよね。いい場所がないかと色々見て回ったんです。で、今回の台風、そしてその災害、本当にびっくりしました。放送で小諸とか佐久というキーワードが出てくるとドキッとするというか、自分の事のようにとても気になりました。以来、現在もとても心痛めております」と大変この地元のことを気遣って頂いておりました。

また出演者さん、原作者さん、どんな方とのエピソードでも必ず最後に「・・・で(出演者さんなどと)、一緒に美味しいお酒を飲みました~」とお酒の話で嬉しそうに笑って話しを締めるのも、「あれ?普通のおじさん?」的な(偉い監督さんなのに)ちょっと不思議な感じ。

そのお人柄を反映してか予想通り、舞台挨拶後のサイン会には長蛇の列ができておりました。



鶴瓶さんのファンの方、綾野剛さんのファンの方、小松菜奈さんのファンの方、もちろん必見ですが、ただ私たちの地元を心から気にかけて頂いている平山監督さんには、「小諸でやってよかったな」「この映画をやってよかったな」とちょっとでも喜んで頂きたく、
(私どもでできることは本当に少ないですけど)私の友人、やき鳥屋カウンターの紳士淑女、親しくさせて頂いている方々には自信を持って推薦させて頂こうと考えております。

また、たまたまこの記事を読んで頂いたユーザーの方もぜひ宜しくお願いします。
「軽井沢ナビ」編集部がおススメの(小諸がロケ地の)「閉鎖病棟 それぞれの朝」ぜひ一度ご覧頂ければと思います。
 
佐久アムシネマ

〒385-0021
長野県佐久市長土呂125-1
TEL:0267-66-1650

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この記事を書いた人

軽井沢ナビ 編集部

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